「クロスバイクが欲しい。でも、有名メーカーのものは高すぎる…」 「かといって、安いだけの『ルック車』を買って後悔したくない…」
前回の記事で「東海道へ行く!」と決めた私ですが、予算の壁とスペックの壁に挟まれ、完全に迷子になっていました。 しかし、諦めきれない私は、仕事終わりの夜な夜な、パソコン画面にかじりついてリサーチを続けました。
期間にして約2ヶ月。 そしてついに、ある通販サイトで「奇跡の一台」を発掘したのです。
今回は、知識ゼロだった私が、どうやってその「お宝」にたどり着いたのか。 そして、今の市場で買うならどのモデルが正解なのか? 初心者が絶対に失敗しないための「メーカー名より大事な4つの条件」についてお話しします。
1. 有名ブランド代に3万円払いますか?
リサーチを始めて気づいた不都合な真実があります。 それは、**「有名なメーカーのロゴが入るだけで、自転車の価格は数万円変わる」**ということです。
もちろん、有名ブランドには安心感があります。 でも、私の目的は「人に自慢すること」ではなく、「東海道を走りきること」でした。 予算が限られていた私は、ブランド名という「看板」ではなく、「走るための機能」にお金を払おうと決めました。
そこで私は、メーカー名を一切気にせず、ひたすら「スペック表(数字と素材)」だけを見て探すことにしたのです。
2. 私が定めた「絶対に譲れない4つの条件」
私が探していたのは、以下の条件を全て満たす自転車です。 特に4つ目は、多くの初心者がハマる罠なので注意してください。
① 重量9kg台(軽さは正義)
一般的なクロスバイクは11kg〜13kgあります。 しかし、私はそこからさらに軽い「9kg台」にこだわりました。 自転車の「2kg」の差は、平地では誤差でも、坂道では「鉄アレイを背負っているか、いないか」ほどの違いになります。東海道の箱根越えを見据えるなら、10kg切りは必須でした。
② カーボンフォーク搭載(振動吸収)
前輪を支えるフォークを「カーボン製」にすること。 安いモデルはここが金属(アルミや鉄)ですが、カーボンは振動吸収性に優れているので、膝や腰を痛めていた私にとって、路面のガタガタを緩和してくれるカーボンフォークは譲れない選択でした。
③ タイヤは「25C」か「28C」(太すぎない)
「タイヤは太い方が安心」と思っていませんか? それは街乗りだけの話です。 長距離を楽に走るなら、ロードバイクと同じ「25C」か、太くても「28C」を選んでください。 抵抗が少なく、驚くほどスイスイ進みます。「細いタイヤは怖い」というのは食わず嫌いです。
④ 【最重要】フロントギアは「2枚」か「1枚」。3枚は買うな!
ここ、テストに出ます。 カタログに「24段変速!(前3段×後8段)」と書いてあると、高性能に見えますよね? でも、私はあえて言います。「フロント3枚(トリプルギア)」のクロスバイクは選ばないでください。
理由はシンプル。
- 重い: 使わないギア板を持ち運ぶだけ。
- トラブルの元: チェーンが外れやすく、調整が難しい。
ロードバイクは「前2枚」が標準です。最近のトレンドは「前1枚」です。 「3枚あるくらいなら、潔く1枚の方がマシ」。これが、ストレスフリーに走るための鉄則です。
3. 無名の「INFIZA」が証明したこと
そうしてネットの海を漂流すること2ヶ月。 ある通販サイトで、私の条件(SORAコンポ・カーボンフォーク・9kg台・前2枚ギア)を完璧に満たす一台を見つけました。
- メーカー名:INFIZA(インフィーザ)
- 価格:5万円台(※数年前の価格)
「聞いたことがないメーカーだ…」 最初は不安でした。しかし、スペック表の数値は嘘をつきません。私はその数字を信じて購入しました。
結果は大正解。 届いた自転車は羽のように軽く、その後の過酷な「東海道4日間の旅」を、ノートラブルで支えきってくれました。 私が身をもって学んだのは、「たとえ無名でも、スペックを正しく選べば、自転車は裏切らない」という事実でした。
4. 【もしも】今の私が「10万円以下」で選ぶなら?
残念ながら、私が当時買った「INFIZA」のモデルは完売しており、昨今の物価高の影響で「5万円でSORA+カーボンフォーク」という自転車は、市場から姿を消してしまいました。
「じゃあ、今は何を買えばいいの?」
もし、今の私が当時の予算と知識を持って、ゼロから自転車を探すとしたら…。 今の市場をざっと見渡して、「お、これは私の条件に近いな」と気になったモデルをいくつか挙げてみます。
あくまで私の個人的な「候補リスト」ですが、自転車選びの参考にしてみてください。
候補①:スペックのバランスが良い優等生
まず、私の条件だった「軽さ(9kg台)」と「フロント2枚ギア」を、今の10万円以下の市場で探すと、意外と選択肢が少ないことに気づきます。 その中で、パッと目が止まったのがこれです。
KhodaaBloom RAIL 700 紹介パート
候補①:スペックのバランスが良い優等生
まず、私の条件だった「軽さ(9kg台)」と「フロント2枚ギア」を今の市場で探すと、意外と選択肢が少ないことに気づきます。 その中で、パッと目が止まったのがこれです。
KhodaaBloom(コーダーブルーム)|RAIL 700
今のクロスバイク市場では、コストダウンのために「フロント3枚ギア」や「重たいパーツ」が使われがちですが、このモデルはしっかりと「9.8kg」という軽さを維持しています。 ギアも私のこだわりである「フロント2枚(46x30T)」。タイヤも最初から良いもの(コンチネンタル・ウルトラスポーツ 28C)を履いています。
そして何より注目なのが「実売価格」です。 メーカー定価は85,800円(税込)ですが、実は通販サイト(ワイズロードや楽天など)を覗くと、時期やセールによっては6万円台後半〜7万円台で見つかることが多々あります。
「定価を見て諦めるのは早い」です。 もし6万円台で買えるなら、私がかつてINFIZAを買った時の「お得感」にかなり近づきます。 ぜひリンク先で、今のリアルな価格をチェックしてみてください。タイミングが良ければ、掘り出し物に出会えるかもしれません。
[KhodaaBloom RAIL 700]
候補②:予算オーバーだけど、憧れる「本物」
候補②:予算オーバーだけど、憧れる「本物」 もし当時、もう少し財布の紐を緩めて、「一生モノを買おう」と決心していたら…このモデルに惹かれていたと思います。
GIOS(ジオス)|AMPIO TIAGRA(アンピーオ ティアグラ)
ロードバイク用の上位パーツ「Tiagra」をフル装備し、フォークもカーボン。 定価は約15万円と高嶺の花ですが、実はセール時期を狙うと11万円〜12万円台まで下がることがあります。もしこの価格で出会えたら、迷わず確保すべき「即買い」レベルです。
【※注意※ 安すぎるモデルには気をつけて!】 このAMPIOには、見た目がそっくりな「AMPIO(無印)」という弟分モデルがあります。 そちらは10万円以下で買えますが、「フォークがカーボンではない(鉄)」かつ「コンポがClaris(Tiagraの下)」です。 もちろん悪い自転車ではありませんが、「カーボンフォークの極上の乗り心地」を求めるなら、商品名に「TIAGRA」とついているかを必ず確認してください。
[GIOS AMPIO TIAGRA]
候補③:娘に買った「超・格安」という選択
最後に、これは「私が乗りたい」というより、「実際に娘の日常・通学用に買った」という変化球です。 「予算はない。でも軽さは欲しい。そして自分で整備も楽しみたい」 そんなDIY精神のある方なら、選択肢に入るかもしれない一台です。
TRIBOW(トリボー)|アルミクロスバイク
- 価格: 29,800円(Amazon)
- ここが異常: この価格で10kg台後半(カタログ値10.7kg)。タイヤも最初から25C。
- 私の実体験: 実は、下の娘の日常使いと通学用にこれを買いました。プロからは「ルック車」と笑われるかもしれませんが、実際に娘はこれで私と一緒に余裕で30kmを走りました。「軽さ」だけは本物です。
- 【要注意】サイズは「ワンサイズ」のみ! ここだけは気をつけてください。この自転車はサイズが選べません。 身長174cmの私でも一応乗れますが、ベストなのは「170cmくらいまでの方」という印象です。 大柄な男性には窮屈ですが、小柄な男性や女性、これから背が伸びる中高生のお子さんには、ジャストサイズになる可能性が高いです。
- 【覚悟が必要】組み立ては自己責任: 届くのは「7部組み」です。ハンドルや前輪の取り付け、ブレーキ調整などが必須です。「自分でやる」または「詳しい人がいる」場合のみ、最強のコスパ素材かもしれません。
5. 【重要】できれば「専門店」でまたがってみよう
私が買ったINFIZAはネット限定でしたが、今回紹介した KhodaaBloom や GIOS は、日本国内の多くの自転車専門店(ワイズロードや地域のプロショップ)で取り扱われています。
もし近所にショップがあるなら、ネットでポチる前に一度足を運んでみてください。「RAIL 700の実物はありますか? サイズを確認したいです」
そう店員さんに聞いて、実際にまたがってみてください。 靴と同じで、自転車もサイズが命です。実物を見て、触って、納得してから購入するのが、失敗しない一番の近道です。(お店で買えば、その後のメンテナンスも安心ですしね!)
さて、最高の相棒を手に入れた私。 すぐに東海道へ旅立ったわけではありません。まずは体を慣らすために始めたのが、「往復45kmの自転車通勤」でした。
次回、コロナ禍の東京を駆け抜けたトレーニングの日々と、そこで揃えた**「絶対に外せない通勤アイテム」**についてお話しします。

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